予備校の冬期講習の受講期間は?冬休みに通う意味を考える

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冬休みは、受験生にとって追い込みの時期となります。大切なこの時期に、予備校の冬期講習の利用を考えている受験生も多いはずです。また受験生でなくても、イベントが多く、つい勉強を休みがちな年末年始に、冬期講習を利用する意味は小さくないでしょう。ここでは高校生や高卒者を対象にした冬期講習について説明します。

冬期講習の日程と目的

冬期講習は、12月下旬から1月上旬の年末年始に、予備校や学習塾で開かれる集中講座です。期間は大体1~2週間ほどですが、12月末から正月までは、お休みにしている講習もあります。そうかと思えば、1月下旬まで2ヵ月間も続くコースや、正月3が日も開催する「正月特訓」の講座もあるなど、その日程は予備校や学習塾によりさまざまです。

講義内容も、学年やコースによって違ってきます。高卒者や高校3年生向けの講習では、受験対策が中心となり、高校1年や2年生のクラスでは、大学受験を視野に入れた「成績アップ」「苦手克服」を目的とした講義が行われる、といった具合です。

さらに冬休みから2月半ば頃にかけて、直前講習を開く予備校や学習塾もあります。冬期講習とほぼ時期が重なるので、似たような印象を受けるかもしれませんが、こちらは高卒者や高校3年生を対象とした講習です。直前講習には、志望大学別での受験対策講座が多く、過去問分析に基づいた講義や、本番に近い雰囲気での問題演習に特色があります。

メリットも多いが、不要論もある冬期講習

冬期講習を受けることで、次のようなメリットが期待できます。

  • それまで学んだことの総仕上げができる
  • 冬休み中も学習する習慣を忘れず、気を引き締めて過ごせる
  • 志望校や共通テストの受験に向けた対策ができる

その一方で、デメリットもあり、「誰もが必ず行くべき講習」とまではいえません。デメリットとしては、まず受講料や交通費など費用がかかることです。また講習の内容やレベル、講義のスピードが本人に適さないこともあります。同じ講習に参加している受講生の間に学力差があると、理解度の不足している受講生を基準に講義が進められることも少なくありません。そのような場合、より高いレベルの講義を求めている受講生には、満足できないでしょう。

しかも講義中は時間を自由に使えないうえ、帰宅後は予備校の復習などで時間を取られることになります。寸分を惜しんで勉強したい直前期の受験生にとって、時間の無駄となるかもしれません。

実際、冬期講習や直前講習は不要だとする説があります。特に受験生が受講することについては、「この時期は過去問対策を中心とした自主学習に専念すべきで、予備校に通うだけ時間の無駄」といった意見もあるほどです。すでに基礎学力が備わっている人、計画的に学習に取り組める人は、あえて冬期講習に行く必要はないと考えられます。

一方で、自己管理が不得手で学習のスケジュールを立てられないとか、受験前に何をすれば良いのかわからない人は、冬期講習でプロのサポートを得るのも良いでしょう。

まとめ

予備校、それも特に大手に行くと、冬期講習にも多彩な講座がそろっています。「不得意分野を解消したい」など、具体的な目標があれば、自分に最適な講座を選んで実力アップを図れるでしょう。冬期講習は不要という意見があるとはいえ、本人の心構えと目的次第です。

なお、予備校により多少時期が前後しますが、冬期講習や直前講習の申し込みは、おおむね11月下旬から12月中旬に受け付けています。受講を検討している人は、早めに詳細を確認し、冬休みに入る前に申し込むかどうか決めておきましょう。

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