予備校の選考に通過すれば授業料の全額免除も!特待生制度について解説

予備校

予備校に入るには、入学金、教材費、季節講習費など、さまざまな費用が必要です。授業料だけでも年間で60万円から80万円が相場とされており、しかも多くの場合、一括もしくは半期での納付を求められます。支払う側は一度にまとまった資金を用意しなくてはならず、受験生本人としても親御さんの負担を減らしたいところです。

もし予備校の特待生になれば、金銭的に楽になるでしょう。ここでは特待生制度の概要や、それ以外の学費の割引制度について説明します。

特待生制度の選考基準や待遇は、予備校ごとに異なる

特待生制度は、予備校が「成績優秀」と認定した受講生に対し、授業料や入学金を免除、または減額する制度です。予備校としては、特待生制度で優秀な受験生を呼び込み、合格実績を上げることで、翌年以降の受講生の増加につなげる狙いがある訳です。

しかし受講生が特待生の待遇を受けるには、予備校が設定した基準をクリアし、選考に通過しなくてはなりません。その基準は予備校やコースにより千差万別ですが、代表的な例としては、次のような基準があります。

  • 全国模試などで一定以上の成績を残していること
  • 特待生試験や入学時の診断テストで高得点を獲得すること
  • 出席日数や学校の成績が良好なこと

さらに利用対象者も、「高校生向け」や「高卒者向け」のほか、「現役生、浪人生の双方」「指定のクラス、コースに在籍する受講生のみ」などがあります。特待生への待遇も、予備校やコースごとに違いますが、実例をいくつか紹介しておきましょう。

  • 1講座または複数の講座の受講料を免除
  • 授業料1ヵ月分を全額免除
  • 授業料2ヵ月分の全額または半額を免除
  • 授業料の半額に相当する金額を授与

全額免除の特待生に選ばれるのは、一部の優秀な受講生だけです。しかし、授業料や入学金の25%免除や20%免除の特待生ならハードルも下がるので、申し込む価値はあるでしょう。

特待生制度が利用できない場合の費用の削減方法

予備校の授業料は、基本的に受講する科目数に比例して高額になるので、特待生になるのが難しい場合は、受講科目を絞る方法もあります。つまり得意科目は自分で勉強し、不得意科目など重点的に学力を補強したい科目だけ、予備校の講義を受ける訳です。1講座から選択できる予備校もあるので、賢く利用するとよいでしょう。

また予備校のなかには、授業料もしくは入学金の免除や一部減額制度を実施している所もあります。この制度の適用を受けるには、一定の条件を満たす必要がありますが、例えば次の事項のいずれかに該当するなら、免除や割引の対象になるかもしれません。

  • 予備校主催の説明会の参加者
  • 予備校主催の模試の受験者
  • 前年度から同じ予備校に通う人
  • その予備校に在籍歴のある兄弟姉妹がいる人
  • 特に医学部受験において、前年度の一次試験の合格者(二次試験は突破できなかった受験生)

なお、これら費用の割引制度や特待生制度の詳細については、各予備校にお問い合わせください。制度の有無、割引率、利用条件など、予備校ごとに異なるのでよく確認しておきましょう。

まとめ

授業料などの負担を嫌うなら、初めから予備校に通わずに自宅で受験勉強をする方法もあります。しかし独学だけでは、不安に感じる人も多いでしょう。志望大学への合格に近づくためにも、やはり必要に応じて予備校を利用するのがおすすめです。

「費用が高額」といったイメージの強い予備校ですが、特待生制度や割引キャンペーンを活用することで、授業料などを抑えられます。まずは予備校が発信する情報をチェックしてみましょう。特に特待生制度は、申請時期が限られているので、積極的に情報収集に努め、チャンスを逃さないことが大切です。

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